リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーは指示や命令が多くなりがちだ。
また、お題目的な経営理念では、職員の適切な行動を引き出すことは難しい。
そのことについて、島宗理氏は、「指示に頼り過ぎ、お題目的経営理念」の問題について、以下のように指摘する。
島宗理氏のリーダー論からの第36回目の紹介である。
【引用はじめ】
誰かに何かをしてほしいときには、ついつい先行事象を多用してしまいがちです。
「○○して下さい」、「そろそろ○○する時間だよ」、「まだ○○してないの?」、「いいかげん○○しろ!」などなど。
指示や命令、助言や説得などは、すべて先行事象の操作です。
先行事象が効果を持つのは、引き起こされた行動が後続事象によって強化されてるときのみなのですが、私たちはこのことも忘れがちです。
お題目で終わっている経営理念や最初から実行不可能な経営計画は、それに従った行動が強化されず、行動を引き起こす力を失った先行事象といえるでしょう。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.153~p.154、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーは、指示・命令や経営理念などの先行事象に頼り過ぎる傾向がある。
もっと、職員の行動に注目して、適切な行動を認めるよう心掛けることが必要だ。
リーダーは後続事象を重視するようにしなければならない。
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