2019年11月22日金曜日

指示の多用、叱責の多用、強化の多用

 リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
 リーダーは職員に対して、指示を多用するか、叱責を多用するか、褒めるなどの強化を多用するかで、職員の仕事の仕方も違ったものになる。
   
 そのことについて、島宗理氏は、「仕事をやりたいからする」ためにはどうするかを、以下のように指摘する。
 島宗理氏のリーダー論からの第35回目の紹介である。

 【引用はじめ】

 指示や命令など、先行事象を多用すれば、部下の行動は指示待ちになり、"自主性"は育ちにくくなります。

 ただし、叱責や批判など、嫌子を多用すると、部下の行動は抑圧的になり、最低限の仕事だけをこなすようになります。

 反対に、褒めたり、成功を一緒に喜ぶなど、好子を後続事象として使った正の強化を多用すれば、部下が自分から進んで行動するようになります。

 「やらなくてはならないからする」仕事から、「やりたいからする」仕事への転換が起こります。
    
 (島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.150~p.151、2015年、日本実業出版社刊)

 【引用おわり】

 職員が指示待ちだったり、強制的でないと仕事をしないのはなぜか。
 リーダーの指示や叱責が多いことが原因であることを認識しなければならない。
 リーダーが職員の適切な行動に対して、タイミングよく認める関係が必要である。

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