2019年11月15日金曜日

リーダーの叱責は自主性を抑制

 リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
 リーダーが職員を叱責や批判することで、そうしたことを逃れようとする行動が生じる。
 そのため、不安や恐れが伴う。決して、自主的な行動を促すことにはならない。  
 そのことについて、島宗理氏は、「リーダーの叱責や批判」について、以下のように述べる。
 島宗理氏のリーダー論からの第28回目の紹介である。

 【引用はじめ】

 上司に叱られた部下が、それ以上叱られないために仕事をしたり、上司から批判されないように仕事をする行動は、嫌子消失の随伴性(逃避)や、嫌子出現を阻止する随伴性(回避)で強化されています。

 こうした随伴性は負の強化と呼ばれます。

 負の強化も行動を増やす随伴性ですが、叱られたり、批判されることが前提ですから、不安や恐れなど、嫌悪的な情動反応がつきものです。
    
 (島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.71、2015年、日本実業出版社刊)

 【引用おわり】

 リーダーが職員に対して、叱責や批判を繰り返すと、職員の不安などが生ずる。
 そうした情動反応から逃れようと、リーダーの指示などに従うことになる。
 自主的な行動というより、リーダーの指示通りの行動だ。
 結局、職員は受動的な行動になってしまう。
 指示待ちの職員にリーダーがしてしまっている。

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