リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーに対して、責任感ある行動をするべきだと唱えるだけでは、個人攻撃の罠にはまる危険性がある。
そのことについて、島宗理氏は、「リーダーにとって期待される行動を実行し維持する」ための強化の随伴性が必要だと、以下のように指摘する。
島宗理氏のリーダー論からの第40回目の紹介である。
【引用はじめ】
知識を獲得し、スキル練習も終わり、やろうと思えばできるようになっても、行動が実行され、維持されるとは限りません。
部下の行動の維持に強化の随伴性が必要なように、上司の行動の維持にも強化の随伴性が必要です。
役職や肩書がついたのだから、"自覚"や"責任感"をもって、誰からも承認されなくても、リーダーとして自分で仕事を進めるべきと考える社風の企業は、たちまちリーダーに対する個人攻撃の罠にはまってしまうことでしょう。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.156、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーが職員に対して適切な行動を維持するには、周囲からの承認などが必要だ。
やるべき行動が明確で、職員もそれを抵抗なく受け入れるといった関係ができていることが重要となる。
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