リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーが職員に対して、細部まで指示すると自ら実行する機会を奪ってしまう。
また、リーダーが職員に仕事を任せず、みな自分でやってしまえば職員の仕事をする機会を奪っている。
そのことについて、島宗理氏は、「部下を育てる機会を逃している」と、以下のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第29回目の紹介である。
【引用はじめ】
マイクロマネジメントの罠にはまった上司が、部下に細部まで頻繁に指示を出すことで、指示に従う部下の行動は強化できますが、部下が自ら考え、動くという行動については、実行する機会を奪ってしまいます。
実行する機会が奪われるということは、強化される機会も奪われるということです。
学習は生じません。
「自分でやってしまった方が早い」という上司の行動は、自分で仕事をすることが強化されることで、部下に任せる行動が弱化されたり、消去される職場で起こりがちです。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.72、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーは、職員が仕事をする機会を奪わない職場環境に配慮しなければならない。
進んで仕事を実行するための職場にするのである。
細部にこだわった指示を出し過ぎない。あまりに細かい指示を出さないことである。
職員の仕事が遅いといって、リーダーがやってしまっては元も子もない。
職員が仕事をする機会を奪ってしまうことになるのだ。
職員を育てる職場環境づくりが重要だ。
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