リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
そのリーダーの適切な行動を増やす、また不適切な行動を減らすことが求められる。
そのことについて、島宗理氏は、随伴性に関する以下のような概念を示す。
島宗理氏のリーダー論からの第20回目の紹介である。
【引用はじめ】
行動の後に出現したとき、その行動の将来の頻度を増やす後続事象を好子、行動の後に出現したとき、その行動の将来の頻度を減らす後続事象を嫌子と呼んでいます。
行動の後に好子が出現することでその行動の将来の頻度が増えることを強化、行動の後に嫌子が出現することでその行動の将来の頻度が減ることを弱化と呼んでいます。
行動の直後に変化する環境要因(好子か嫌子か)と、それがどのように変化するか(出現か消失か)を組み合わせると、4つの基本的な随伴性になります。
出現 消失
好子 強化 弱化
嫌子 弱化 強化
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.59、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーの職員に対する行動の直後に好子を出現することで、その行動が増える。
例えば、リーダーが職員に「がんばっているね」などと声がけしたら、職員がにこっと笑うことで、リーダーの職員に対する声がけが増える。
逆に、リーダーの指示に対して、職員が嫌な態度を示せば、リーダーの声がけが減ってくる。
こうしたリーダーの声がけの工夫が、職員のより良い行動の促進につながるのだ。
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