行動を制御する場合、嫌子を使って問題行動を弱化しようとする。
これは効果がありそうだが、一時的なものにすぎない。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で200回目となる。
【引用はじめ】
行動分析学の創始者スキナーは一貫して、嫌子の使用による行動の制御に警鐘を鳴らし続けた。
スキナーは「罰なき社会」と題する講演で、嫌子を使うことなく、好子出現の強化による社会の創造について論じている。
嫌子出現による弱化は一時的に効果があったとしても、長期的に見て何の解決にもならないのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.57、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
子どものいたずらを怒ってみたところで、確かにその時はやめることも多い。
しかし、長続きしないことは経験的に知っている。
嫌子の効果は一時的にすぎないのだ。
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