リーダーが部下にどのように接するかで、部下の対応も違ってくるのは当然だ。
リーダーが部下の発言の直後にどのような受け答えをするかで部下の意欲も変わってくる。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で213回目となる。
【引用はじめ】
例えば、職場の開発部はワイワイガヤガヤとアイデアをぶつけ合うような創造的な雰囲気ではなく、淡々とした諦めムードに包まれている。
その主な原因を作っているのが、部長だ。
部長が司会をする開発進捗会議を随伴性(行動直後の状況変化)で見ていこう。
部下が、部品の負荷テストでよい結果が出始めたと言うと、それに対する部長の第一声は、「ふうん」の一言である。
せっかくよい結果が出たと報告してきたのだから、「よかったね」くらい言っても良さそうなものを、「ふうん」で片づけてしまっては、よい報告をするという部下の行動を消去することになる。
しかも返す刀で「負荷テストは、それで完了なの?」と追及する。
それに対して部下が「……いえ、まだ八割というところです」と答えると、部長は「なんだ。それじゃ、まだまだだな」と否定的なコメントで締めくくる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.91~p.92、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
職場の雰囲気を明るいものにすることは大切である。
部下たちが前向きに仕事に取り組めるようにしたいものだ。
それには、リーダーがいかに部下に対して肯定的に接するようにするかである。
部下の頑張りを積極的に認めるようにしなければならない。
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