皮肉ばっかり言う相手に対して、「そんなことはないよ」などと反論せず、平静を装ってなんにも言わない。
消去を続けると相手は、それ以上の言葉を返してくるなどのバーストを引き起こす。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で210回目となる。
【引用はじめ】
バーストが起きたときには、どう対処すればよいだろうか。
皮肉な発言に対し「そんなことない」などと言ってしまうのは、最もよくない。
なぜなら、それでは強化の随伴性を復活させてしまい、さらに皮肉を言い続けることになる。
バーストが起きたら、まずはこちらが何より落ち着くこと。
バーストは予測される行動なのだから、決してうろたえたり逆上したりせず、そのまま消去を続けさえすればよい。
そうすれば、いずれは相手のネガティブな発言は減っていく。
どれくらい消去を続けなければいけないかはわからない。
それまで皮肉がどのように強化されたか、強化の履歴によるからだ。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.73~p.74、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
消去も結構難しい手続きである。
相手のバーストに対して、冷静に対応しなければならない。平静でいられるか。
いずれはバーストも落ち着くことを予測して行動することである。
あわてず、問題にしない態度が重要となる。
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