2020年7月21日火曜日

バーストが起きたらどうするか

 皮肉ばっかり言う相手に対して、「そんなことはないよ」などと反論せず、平静を装ってなんにも言わない。
 消去を続けると相手は、それ以上の言葉を返してくるなどのバーストを引き起こす。
 このことについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で210回目となる。

【引用はじめ】


 バーストが起きたときには、どう対処すればよいだろうか。
 皮肉な発言に対し「そんなことない」などと言ってしまうのは、最もよくない。
 なぜなら、それでは強化の随伴性を復活させてしまい、さらに皮肉を言い続けることになる。
 バーストが起きたら、まずはこちらが何より落ち着くこと。
 バーストは予測される行動なのだから、決してうろたえたり逆上したりせず、そのまま消去を続けさえすればよい。
 そうすれば、いずれは相手のネガティブな発言は減っていく。
 どれくらい消去を続けなければいけないかはわからない。
 それまで皮肉がどのように強化されたか、強化の履歴によるからだ。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.73~p.74、2008年、日本経済新聞出版社刊)
                     
【引用おわり】

 消去も結構難しい手続きである。
 相手のバーストに対して、冷静に対応しなければならない。平静でいられるか。
 いずれはバーストも落ち着くことを予測して行動することである。
 あわてず、問題にしない態度が重要となる。

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