2020年7月22日水曜日

行動を制御するのは随伴性

 人の行動はどのようにして変わるのか。
 行動は、行動直後の状況の変化によって変わることをずっと述べてきている。
 それを「随伴性」という用語で定義してきた。
 このことについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で211回目となる。

【引用はじめ】


 人の行動を制御する基本原理は随伴性にある。
 その随伴性は大別して、強化と弱化の二つだけだ。
 強化を行えば行動は増え、弱化を行えば行動は減る。
 強化の随伴性がなければ、すなわち消去されれば行動はしない。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.89、2008年、日本経済新聞出版社刊)
                     
【引用おわり】

 行動は、行動の直後の状況の変化によって増えたり減ったりする。
 強化と弱化の原理である。
 行動の直後に好子が出現すると行動が増える。それが強化である。
 逆に、行動の直後に好子が消失すれば行動が減る。それが弱化である。
 さらに、行動の直後に嫌子が出現すると行動が減る。それが弱化である。
 逆に、行動の直後に嫌子が消失すると行動が増える。それが強化である。
 この4つの枠組みを知っておけば、行動制御の原理を理解することができる。

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