行動を制御する場合、嫌子が使われることが多い。
しかし、これには弊害も多い。
嫌子を繰り返すとそれに慣れっこなってしまう。
だんだんと嫌子がエスカレートするという危険がある。
それについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で196回目となる。
【引用はじめ】
人は繰り返し与えられる嫌子に慣れ、いずれ行動を弱化できなくなる。
いつも叱ってばかりいる上司の説教や叱責や嫌みは、だんだん聞き流すようになる。
その結果、行動の弱化のために与える嫌子がエスカレートしていく危険が生じる。
はじめは効果があった叱責や嫌みがだんだん効かなくなると、次はもっと強い嫌子、それにも慣れたらもっと強い嫌子とどんどんエスカレートする。
相手次第では、これが虐待につながる可能性もある。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.56、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
嫌子の効果は一時的である。
繰り返して同じ嫌子を使っていると、それに慣れてしまう。
それより強力な嫌子が使われることになって際限がなくなる。
パワハラ、虐待にもなりかねない。
要注意である。
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