ネガティブな発言の多い人を「皮肉屋」と言ったりする。
「皮肉屋」は性格だからと思ってしまう。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で202回目となる。
【引用はじめ】
ある人がネガティブな発言を多発する原因を「皮肉屋だから」と考えては、医学モデル(行動の原因は心の中にあるとする行動観)に陥ってしまう。
皮肉屋だからネガティブ発言をすると考えるのではなく、人の話に対してネガティブな発言をする傾向のある人に、周囲はわかりやすく「皮肉屋」というレッテルを貼るのだと考えるべきである。
皮肉屋だからネガティブ発言をするのではなく、ネガティブ発言という行動を「皮肉屋」とわかりやすく名づけたにすぎない。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.69~p.70、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
ネガティブなことばっかり言う人のことを「皮肉屋」と周囲の人たちは呼ぶ。
一言「皮肉」を言えば、やはり「皮肉屋」だからそうなんだと周囲も認めてしまう。
本人がそのつもりでなくても、周囲が「皮肉屋」のレッテルでみるので何か皮肉ぽいこともやはりそうかと思われてしまう。
ますます皮肉が多くなってしまう。
レッテル貼りによって、本人と周囲の関係により皮肉が多発するという悪循環に陥りがちだ。
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