行動を制御する場合、嫌子が使われることが多い。
しかし、これには大きな弊害も伴う。
嫌子によって、行動全般が抑制されてしまう。
また、新しい学習に取り組むことにも支障きたしたりする。
それについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で198回目となる。
【引用はじめ】
嫌子の出現で行動が抑制すれば、問題行動はしなくなる。
しかし、それは同時に、行動全般を抑制することにもつながる。
動物は嫌子から逃げることができない状況に置かれると、活動性を失うことが知られている。
嫌子を与えられた行動をしなくなるばかりではなく、新しい学習も阻害されてしまう。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.56~p.57、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
嫌子が出現すれば、相手は今やっている行動をやめてしまうことが多い。
上司の叱責は、部下の取り組んでいる行動を制止する。
しかし、それだけでなく、別な行動までも影響して「やる意欲」をなくすことだってある。
叱責ばかりでは、相手の挑戦意欲を減退させるのである。
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