小田切はなぜ不適切な発言を繰り返すのか。
周囲の人たちがそれにいちいち反応するからというのが答えである。
不本意ながら、小田切の皮肉な言動は、周囲の人たちのせいとなる。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で206回目となる。
【引用はじめ】
小田切(仮の人物名)が不適切な発言をするのは、周りがそれに応えているからだ。
まるで自分たちが小田切の言動を作っているようではないか。
人の行動は周囲の環境から得られる状況の変化によって決まる。
だから、まったく意識はしていないだろうが、小田切の皮肉な言動は、周りが作り出しているともいえるのだ。
発想を転換すれば、周りの人間が小田切の行動を作っているなら、周りの人間が彼の行動を変えることもできるはずだ。
どうすれば小田切のネガティブな発言をやめさせることができるのか。
消去という手続きである。
「消去」 これまで強化されていた行動に対して、強化の随伴性を中止するとその行動は減少する。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.71~p.72、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
小田切のネガティブな発言をやめさせたい。
小田切の不適切発言は周囲が作り出しているとすれば、周囲の人たちの行動によってやめさせることもできるはず。
どうするか。
周囲の人たちが不適切発言を強化しなければよい。
小田切が不適切発言をしても周りが反応しないようにすることである。
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