弱化されて減少した行動を元に戻すには、どうするか。
消去された行動もやり方しだいでは回復することもある。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で219回目となる。
【引用はじめ】
部下が成果の報告をしても、褒められることも関心を示されることもない。
これは消去の手続きだ。
しかし、そんな毎日を過ごしていても、人は時にまた頑張ろうと奮起して一時的に行動を起こす。
これが自発的回復だ。
自発的回復が起きたときに、すかさずその行動を強化すれば、行動は再び増加する。
けれど、それをせずに、ひたすら消去が長い間続いてしまうと、人はもう行動を起こさなくなる。
自発的回復の力が失せてしまうのだ。
自発的回復=消去によってしなくなった行動が、一時的にまた起こるようになること。消去を続けていくにつれて自発的回復はなくなる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.96~p.97、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
部下の報告に今まで全然関心を向けなかった。
しかし、部下の報告に少しでも関心を向けられたりすると、再び報告する行動が増える。
それでも、その後は関心を向けることがない。
そうしたことが続けば、ほとんど報告する行動はなくなるのだ。
消去の手続きが続くと新たな行動は生まれなくなる。
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