小田切はなぜ不適切な発言を繰り返すのか。
周囲の人たちがそれにいちいち反応するからというのが答えである。
反論や反応することが好子となっている。
結局、不適切な発言を強化しているのだ。
不本意ながら、小田切の皮肉な言動は、周囲の人たちのせいと言える。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で207回目となる。
【引用はじめ】
「消去」 これまで強化されていた行動に対して、強化の随伴性を中止するとその行動は減少する。
小田切の皮肉は周囲の人々が与える好子(反論)の出現で強化されていた。
だから皮肉を言ってもいっさい好子が与えられなければ、皮肉は強化されない。
つまり、言わなくなるというのが理屈だ。
小田切が皮肉を言っても、聞こえぬふりをして、こちらは無反応を決め込めばよいのである。
これが、この場合の消去の手続きだ。
(直前)周囲が反応しない→(行動)小田切がネガティブな発言をする→(直後)周囲が反論しない
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.72~p.73、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
皮肉で不適切な発言をどのように減らしてなくすことができるのか。
周囲の人たちのさまざまな対応がますます不適切発言を増やしている。
そのことに周りは気づかない。
皮肉屋は手を付けられないほどさらにパワーアップすることになる。
周囲の人たちは、皮肉屋の皮肉に好子を与えない。
知らんぷりで対応するのだ。
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