2020年7月1日水曜日

行動を変えるには随伴性を変えればよい

 行動がどのように制御されているのか。
 それを明らかにするには、ダイアグラム(図示)を書くのがいい。
 それも順序立てて考えるとわかりやすい。
 それについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で195回目となる。

【引用はじめ】


 行動の原因を理解するには、まず、ダイアグラムを書き、それがどの随伴性で制御されているか判断する。
 次のように順序立てて考えるとよい。

 1 行動は「強化」されているのか。「弱化」されているのか判断する(ここで随伴性は二つに絞られる)
 2 直前から直後の変化は「出現」か、「消失」か判断する(これで随伴性が決定する)
 3 出現もしくは消失したものが、「好子」か「嫌子」か判断する。

 これで、現在繰り返される行動、逆にしなくなった行動が、どのような随伴性に制御されているか明らかになり、同時に対処の方法が見えてくる。


 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.552008年、日本経済新聞出版社刊)
                     
【引用おわり】

 「強化」は行動が増えることである。「弱化」は行動が減ることである。
 「好子」は行動の直後に出現すると行動を増やす。「嫌子」は行動の直後に出現すると行動が減る。
 逆に、「好子」が行動の直後に消失すると行動が減る。「嫌子」が行動の直後に消失すると行動が増える。
 「好子出現の強化」、「好子消失の弱化」、「嫌子出現の弱化」、「嫌子消失の強化」という四つの随伴性によって、行動の原因を理解することができる。

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