弱化されて減少した行動を元に戻すには、どうするか。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で218回目となる。
【引用はじめ】
復帰=これまで弱化されていた行動に対して、弱化の随伴性を中止すると行動は増加する。
行動は弱化されれば減少する。
だから、弱化の随伴性がなくなれば行動は元に戻って増える。
会社の社員にとっては、何かしたり行ったりしても部長からは追及や否定の言葉しか返ってこないのであれば、むしろ何も言われないほうが頑張れる。
これが復帰の原理だ。
つまり、もともと積極的に活動する人ならば、弱化をやめれば、行動は活性化する可能性があるのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.96、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
会社の部長が部下に対して、否定的な発言を続ければ、前向きな発言などの行動が減少する。
こうなれば、部下も指示待ちで消極的な行動が増え、ますます部長の部下に対する発言も否定的なものが増える。
悪循環に陥り、組織もどんよりした雰囲気に包まれる。
こうした弱化の随伴性を取りやめるだけで、雰囲気が変わり得る。
部長の否定的発言がなくなるのが一番いいのだが、それが難しければ部長の配置替えなども考慮する必要がある。
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