2020年10月17日土曜日

生得性好子とは

   行動を強化する好子には、生得性のものと習得性のものがある。

 そのことを舞田本では、以下のように述べる。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で295回目となる。

 【引用はじめ】 

 感謝カードそのものは、単なる紙切れにすぎない。

 これがなぜ好子になるのか?

 人間にとっては、生まれながらにして好子であるものと、経験によって好子になったものとがあり、前者を生得性好子、後者を習得性好子という。

 たとえば水や食料、暑いときの冷房や、寒いときの暖房、性的刺激など、個体と種の生存に関わるものは生得性好子の典型である。

 生得性好子 生まれながらにして好子である刺激や出来事

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.225、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 喉が渇けば水を欲しがる。お腹がすけば食べ物が欲しい。寒いと暖を取ろうとする。暑ければ涼しさを求める。

 こうしたことは、生存にとって必要な好子である。生きるためにはなくてはならない好子なのである。

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