表彰制度をうまく運用する4番目のポイントは、感謝カードの「渡し方も工夫する」ことである。
そのことを舞田本では、以下のように述べる。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で304回目となる。
【引用はじめ】
表彰制度について、組織の関与を高める手段には、次のような四つのポイントがある。
- 透明性を持たせる
- 全員が参加する
- 誤差を飲み込む
- 渡し方が肝心である
4番目の「渡し方が肝心である」とは、次のようなことである。
感謝カードのような仕組みを導入している場合、うまくいっているところと、そうでないところがある。その原因は感謝カードが儀礼化していないかどうかである。
最終的に何かと交換できるという仕組みは、交換対象が十分に魅力的であれば機能するけれど、それはやはり「最終的」なものだ。感謝の言葉も笑顔もなく、ただ事務的に感謝カードを渡すのと、「ありがとう!」と笑って渡すのとでは、感謝カードの「ありがたみ」が違ってくるのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.230、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
感謝カードを用いて、表彰する場合、事務的に渡すのでなく頑張ってくれてありがとうと心込めて渡すことは大事だ。
上司がとても感謝している気持ちが伝わるからである。
そのことが、表彰された人にとって頑張った甲斐があったとあらためて思うからである。
表彰の効果を高めることになる。
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