2020年10月16日金曜日

感謝カードを使って好子にする

   表彰は行動改善に本当に役立つものになっているか。

 そのへんの問題解決をどうするか。

 それについて、舞田本では次のように述べる。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で294回目となる。

 【引用はじめ】 

 表彰制度の問題点は、三つある。

 ① 行動がピンポイントに定義されていない。

 ② 強化の回数が不十分である。

 ③ 好子は行動の直後に与えられていない。

 これを克服するために、表彰までのプロセスを工夫して、チームワーク強化の行動マネジメントをしようと「感謝カード」というものを使った。

 感謝カードを好子にすることによって、

 (1) 強化しようとする「他者の役に立つ行動」が何かを明確にし(ありがたいと感じた当の本人が渡すのだから、相手に対して何をすればいいのか明確に理解できる)、

 (2) 行動をするたびに強化でき、

 (3) 行動の直後に強化できる。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.224~p.225、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 以上のように、表彰のあり方を工夫することで、行動改善につなげている。

 目標を明確にし、望ましい行動の強化回数を増やし行動の直後に好子を与える。

 そうできるような随伴性が必要である。

 そのためには、感謝カードの活用など有効である。

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