表彰は行動改善に本当に役立つものになっているか。
そのへんの問題解決をどうするか。
それについて、舞田本では次のように述べる。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で294回目となる。
【引用はじめ】
表彰制度の問題点は、三つある。
① 行動がピンポイントに定義されていない。
② 強化の回数が不十分である。
③ 好子は行動の直後に与えられていない。
これを克服するために、表彰までのプロセスを工夫して、チームワーク強化の行動マネジメントをしようと「感謝カード」というものを使った。
感謝カードを好子にすることによって、
(1) 強化しようとする「他者の役に立つ行動」が何かを明確にし(ありがたいと感じた当の本人が渡すのだから、相手に対して何をすればいいのか明確に理解できる)、
(2) 行動をするたびに強化でき、
(3) 行動の直後に強化できる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.224~p.225、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
以上のように、表彰のあり方を工夫することで、行動改善につなげている。
目標を明確にし、望ましい行動の強化回数を増やし、行動の直後に好子を与える。
そうできるような随伴性が必要である。
そのためには、感謝カードの活用など有効である。
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