適切な行動を自発するのが難しい場合、補助的な刺激によって行動を促すのに、プロンプトという手法を用いる。
プロンプトには4種類のやり方がある。1 言語プロンプト、2 身振りプロンプト、3 モデルプロンプト、4 身体プロンプトである。
こうしたプロントも最終的には、プロンプトなしでも行動することができるようにするのだ。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で284回目となる。
【引用はじめ】
プロンプトは、あくまで、行動を促す補助刺激であって、弁別刺激ではない。
部下が上司に明確な報告をするのが苦手だった。
そうした人に対して、五本指のプロンプトを提示することによって5W1Hの報告をするように促す。
最終的には、五本指のプロンプトがなくても、その場面に臨んだときには常に5W1Hを使った話ができるようにならなくてはいけない。
はじめのうちは、目立つような位置にはっきり五本指を出すが、自発的に5W1Hを言う頻度が上がってきたら、徐々に五本指プロンプトをフェイドアウトいていく。
だんだんとプロンプトを小さく目立たないものにし、最終的にプロンプトがなくても、適切な弁別刺激のもとで目指す行動が起こるようにすることが、フェイディングである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.207~p.208、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
最初はプロンプトよって、適切な行動ができるようにする。
そして、徐々にプロンプトを減らす。
最終的には、プロンプトがなくても行動が自発するようにする。
計画性をもってプロンプトなしの適切な行動ができるようにするのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿