2020年10月30日金曜日

初期教育で大事なこと

    新人研修などにおいて、社内講師も教え方が重要である。

 社内講師の多くは、教え方のプロとは言えないが、新人に対して分かりやすい教え方をする必要があり、初期教育の重要性を指摘する。

 そのことを舞田本では、以下のように述べる。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で308回目となる。

 【引用はじめ】 

 具体的な営業の仕事を教えるにしても、新入社員には、まず仕事のプロセスを体ではなく頭で一通り理解させる必要がある。「俺の背中を見て学べ」という教育方針が最も功を奏するのは、実はある程度の力をすでに持っている人が相手のときである。まったくの素人に対してそのような教員をすると、第一に仕事全体を覚えるまでに時間がかかって仕方がないし、第二に先輩のよいところも悪いところも学んでしまう恐れがある。

 新入社員は、どのような初期教育を受けるかによって、会社に対するエンゲージメントを大きく変える。この会社がよい会社であると思うか、求められる以上に努力しようと思うか、簡単に辞めずに頑張ろうと思うかどうかは、相当程度ここにかかっている。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.242、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 社内講師の良し悪しで、新人は会社に対する思い入れが違ってくる。

 組織を信頼し、この会社に貢献しようと愛着心が高まるような初期教育が必要となる。

 そういう意味で、社内講師の役割は大きい。分かりやすい実践に役立つ新人研修を工夫することである。 

0 件のコメント:

コメントを投稿