大切な行動をするにしても、複雑な行動がいくつもつながっている。それらを明確にするために、個々の行動に分けることが重要になる。それが課題分析である。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第55回目である。
【引用はじめ】
課題分析 複雑な行動や、いくつもの行動がつながって一連の行動になっているものを、個々の構成要素に分けること
営業(どこが苦手なのか?) 名刺交換する 自社を紹介する ニーズを聴く 提案をする 条件を詰める 契約する 受注を得る (リピート)
チェイニングでは、「営業する」などの抽象的に表現される行動が、実際にはいくつもの具体的行動からなっていることを学んだ。
このように、複雑な行動や、いくつもの行動がつながって一連の行動になっているものを、個々の構成要素に分けることを課題分析という。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.77
【引用おわり】
営業活動において、初対面の人と名刺交換し、そのあといろいろな過程を経て、受注に至る。そこに至るまでのプロセスを明確にすることで、営業マンは何をすべきか見通しを持った行動が大切となる。試行錯誤を最小限にすることが可能だ。複雑な一連の行動を個々の構成要素に分けて取り組むことで、効率的に大切な行動を成し遂げることができる。