新人に対して、「ただ売ってこい」と言っても、何をしたらいいか分からず戸惑うことばかりである。失敗ばかりが続けば、やる気にも影響してくる。もっと計画的な手法を用いるべきである。それがチェイニングと呼ばれるものだ。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第49回目である。
【引用はじめ】
チェイニングにはフォワード(順行)・チェイニングとバックワード(逆行)・チェイニングの2種類がある。
フォワード・チェイニングは、一連の行動の連鎖を、手前から順番に強化してゆく。営業の例で言えば、新人にはまず名刺交換することから強化してゆくのである。
たとえば新人に、「ともかく売ってこい」と飛び込み営業させても、相手の名詞をいただくことすら簡単なことではない。
そこで、第一段階としては、名刺交換をしてくることを日々の達成目標として、それが達成できた日はきちんと認めてあげる。また、累積で100枚とか1000枚とかいただけたら、その都度ちょっとした祝杯をあげる。そうすれば、飛び込み営業の日々は、恐怖と絶望の日々ではなく、意欲と達成の日々になる。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.69~p.70
【引用おわり】
一連の行動の連鎖を順番に少しずつ強化していって、最終的な行動まで到達させるようにする。これがチェイニングのやり方である。前から順番に強化するやり方と最後から強化するやり方がある。
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