2021年2月1日月曜日

パワハラに対しては断固として弱化すべき

 パワハラやセクハラに対して、私たちはどう対応すればいいのか。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第28回目である。

【引用はじめ】

 悪い行動を減らすために、消去よりも弱化を使ったほうがよい理由は次のようなこともある。

 それは、消去ではバーストが起きる可能性があるということだ。

 たとえば職場でセクハラやパワハラ(パワーハラスメント)があるとき、その人の行動を完璧に無視するという消去によって、最終的にその行動は収まるかもしれない。しかし、その過程においてバーストが起こり、一時的とはいえ行動がエスカレートしてしまうかもしれない。

 それでは、いけない。だから、ハラスメントに対しては、やはり断固とした対処(弱化)をして、行動を速やかに止めるべきなのである。

 舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.42

【引用おわり】

 セクハラやパワハラを見逃してやり過ごすことはできない。消去ではますます相手を増長させてしまう。なすがままにしていてはだめだ。はっきりと嫌だと意思表示による弱化に努めることだ。相手の弱さにつけこんで何回も繰り返してくる。最初に強く抵抗を示す必要がある。消去によってバーストを起こさせては被害を大きくさせてしまうからだ。 

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