山本五十六の有名な言葉がある。
「やって見せ、言ってきかせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」という言葉だ。それを行動分析学的に解釈できる。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第47回目である。
【引用はじめ】
山本五十六の名言
- やってみせ ← モデリング
- 言ってきかせて ← 言語的指示
- させてみて ← 行動(試行)
- 褒めてやらねば ← 強化
- 人は動かじ ← 行動(定着)
人を行動させるということについて、命がけの探求をしているのは軍隊である。山本五十六(海軍大将)の言葉は、行動分析学的に人を動かすエッセンスが凝縮されている。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.65~p.66
【引用おわり】
大事な行動が定着するまでどのようにすればいいかを端的に表現しているのが、山本五十六の名言である。
モデリングや言語的指示によって、行動のきっかけとなる刺激を与える。正しい行動をしたら、直ちに強化する。その行動がしっかりできるようになるまで強化するのである。山本五十六はいい言葉を残してくれた。
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