ゴルフボールをまっすぐ飛ばせるようになったら、今度は速くスイングして遠くへ飛ばせる練習をする。しかし、これは結構難しい。シェイピングによって徐々に確実に遠くへ飛ばせる練習を続けるのである。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第38回目である。
【引用はじめ】
打球がまっすぐ飛ぶようになったら、いよいよ今度はスイングスピードを上げて飛距離を出してゆく段階へと移る。「〇〇ヤードも飛んだ」など、目標の飛距離を超えたら褒める。
ただ、多くの初心者は、速くスイングしようとすると軌道が乱れ、ボールが飛ばなくなる。前段階の行動ができなくなってしまったときには、いったん前の段階に戻って、強化をし直すのがシェイピングのセオリーだ。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.55~p.56
【引用おわり】
シェイピングにおいては、次の段階に移るとうまくできないことがしばしば起きる。そうした場合は、前の段階に戻ってやり直すことにちゅうちょしないことが大事となる。それが確実にできたら自信を取り戻して、もう一度次の段階に進めばいい。行きつ戻りつはあってもいい。難しい行動であればあるほどこうしたことって多くなることは覚悟のうえである。
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