行動のきっかけとなる刺激は、「言語的指示」「モデリング」「身体的促進」の3種類がある。「言語的指示」「モデリング」については前々回と前回に説明した。今回は「身体的促進」である。手とり足とりして教えるやり方である。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第43回目である。
【引用はじめ】
身体的誘導とは、文字通り手とり足とり教えることだ。たとえばゴルフではよく「腰を回せ」と言われる。これは言語的指示である。だが、本人としては回しているつもりでも、実際には全然回転していないことが、よくある。
すると先生が「もっと回せ」と再び言語的指示を与えるわけだが、それでも十分には回らない。そうしたときに、先生が、「ここまで回すんだ」と言いながら、生徒の腰に手を当てて、ぐっと回す。これが身体的誘導である。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.60
【引用おわり】
人というのは、言われた通りにできるかというとそううまくいかない。見本通りにできるかというとそのとおりにはいかない。
そうなると、手とり足とりとして教えることになる。これが「身体促進」というやり方である。最初はしっかりと手とり足とりするのだが、だんだんとその程度を少なくしていくのがコツである。
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