新しい行動を身につけるには、強化するだけではなく、行動のきっかけとなる刺激なども利用するやり方がある。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第40回目である。
【引用はじめ】
新しい行動を身につけるときには、強化の他にも正しい行動が起きる確率を高めるための方法がある。強化はあくまで行動の直後に行うものだが、これはむしろ行動の前に行われる。また、強化をすると相手はその行動を一生懸命にやるようになるが、行動のきっかけとなる刺激を与えても、相手が一生懸命にやるようになるかというと、それはまた別の話である。
行動のきっかけとなる刺激には、次のような3種類がある。
- 言語的指示
- モデリング
- 身体的誘導
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.59
【引用おわり】
行動がうまくいくようなきっかけづくりには、3つの方法がある。「言語的指示」「モデリング」「身体的誘導」であり、これと行動の直後の強化を付け加えれば、うまくいく確率は高まる。行動のきっかけの直前の3種の刺激で目指す行動を引き出し、その直後に強化するのである。
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