同じ行動をしても、その直後にどんなことが起こるかで、その行動が強化されるか、弱化されるか、消去されるかが違ってくる。こうした分析の仕方をABC分析という。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第60回目である。
【引用はじめ】
「突拍子もないアイデアを言う」という行動が、「白い目で見られる」ことで弱化され、「無視される」ことで消去される。
しかし、仲間内でこのような突飛なアイデアを言うと、そこでは周りから面白がられたり賞賛されたりするかもしれない。すると、そこでは同じ行動が弱化や消去ではなく強化されることになる。
このように、職場では、同じ行動をとっても、その直後に起こることは、ある場では強化的であり、また別の場では弱化的または消去的であったりする。
そこでこのように、「どういう場で、何をすると、どのような結果が起こるか」という観点から行動を分析することを、ABC分析という。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.84
【引用おわり】
私たちが同じような行動をしても、その行動の直後の状況によって、行動が増えたり、減ったり、あるいはなくなったりする。
言い換えると、強化されるのか、弱化されるのか、消去されるのかということである。
こうしたことを明確にする分析法をABC分析と呼ぶ。
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