「組織文化」を変えて、もっと積極的で革新的な文化にしたい。ABC分析によって、Cの部分を変えると変わる可能性が高い。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第66回目である。
【引用はじめ】
文化がABCによって生まれることが分かれば、文化をどうすれば変えられるかも分かる。ABCを変えればよいわけだ。
ABCを変えるとは、具体的にはA(先行条件)とC(結果)の関係を変えることだ。具体的には、
先行条件(A)= 「偉い人が集まる会議で」
⇒ 行動(B)= 「突拍子もないアイデアを言うと」
⇒ 結果(C)= 「白い目で見られる」
という結果を、
⇒ 結果(C)= 「面白がられる」と変えてみる。
このようなことを積み重ねてゆくと、その職場では、皆が偉い人の前でもユニークなアイデアを自由に発言するようになり、前例踏襲という行動は減り、何か新しいことをやってみるという行動が組織的に習慣化される。
つまり、「革新的な文化」が生まれる。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.88~p.90
【引用おわり】
組織を革新的なものにするには、部下が前向きで積極的な行動の直後に適切な強化を続けることである。無視したり、苦言を呈したり、否定するなどの結果を避け、いいねと言った肯定的な対応を繰り返すのである。部下を尊重し、認める態度が重要だ。
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