職場の中で、新しいアイデアに対して、「できない理由」ばから幅を利かせることがある。こうなると、新しいアイデアなど出にくくなってしまう。前例踏襲ばかりの職場に陥ることになる。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第68回目である。
【引用はじめ】
職場の光景として、誰かが何か新しいアイデアを考えだすと、別の誰かが「できない理由」を述べ、アイデアが没になってしまうというものがある。
一見すると、その「できない理由」はもっともらしく、万人を納得させるに足る力を持っていることも多い。だから、できない理由を述べる人の方が往々にして組織では尊敬されることもある。
だが問題は、この現象を行動分析学的に解釈すると、「できない理由を述べる」という行動が強化されていることにある。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.91
【引用おわり】
新しいアイデアが重視されない職場では発展性がみられない。今までどおりが良しとされ、何かを変えるということがない。変革を求めない組織文化となりがちである。
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