新しいアイデアが提案されると、多くの人がその「できない理由」を探す場合がある。こうした職場には、創造的な文化が生み出されにくくなる。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第70回目である。
【引用はじめ】
ある職場において、新しいアイデアが提案されたときには、よってたかってみんなが「できない理由」を探そうとしてしまうことがある。それでは、創造的な仕事などできるわけがない。
こういうときにはどうすればいいのか。まず、今までの「結果を変える」というアプローチをとるなら、「できない理由を述べる」という行動を、強化ではなく消去もしくは弱化するのである。
◯できない理由を述べた人がいても、その意見を聞かない(消去)
◯できない理由を述べる人に対して、「そんな話ばかりしていても前には進まないだろう」などと注意する(弱化)
これによって、「できない理由を述べる」人はいなくなる。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.92
【引用おわり】
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