職場内において、新しいアイデアが提案されたとき「できない理由を述べる」ことを認めることが優勢な雰囲気では、創造性は発揮されない。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第71回目である。
【引用はじめ】
できない理由を述べなくなったというだけでは、創造的な職場ができたことにはならない。ここではむしろ、新しいアイデアが提案されたとき、そこに現実上の難点があったとしても、こうすればできるという「できる方法を述べる」ようにみんなを変えたいのである。
今までの、
A(先行条件) 新しいアイデアが提案されたときに
B(行動) できない理由を述べると
C(結果) 周囲が感心する
というパターンを、B(行動)だけ入れ替えて、
A(先行条件) 新しいアイデアが提案されたときに
B(行動) できる方法を述べると
C(結果) 周囲が感心する
このように、ABCのB(行動)に着目し、問題行動を減らすとともに望ましい行動を強化することを、代替行動の強化という。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.93
【引用おわり】
できない理由なんていくらでも思いつく。それに終始していたら、発展性や創造性が発揮できない。前向きな対応に切り替えていくしかない。できる方法を見いだし、それに向かった取り組みに重きを置く必要がある。
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