職場における挨拶一つもおろそかにできない。挨拶なんて当たり前でなく、上司自ら部下に対して、積極的に挨拶などの働きかけをすることによって職場の雰囲気を明るいものにする。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第93回目である。
【引用はじめ】
目を伏せがちであるという問題に対する改善策を、行動変革フレームワークに基づき、行動のきっかけとなる刺激を使うことで考えてみる。
- 朝礼などで「下を向かず、目線を上げて働こう」と職場の人びとに呼びかける
- 目線を上げて働いている人を見つけたら、対象者が見聞きできるところで褒める
- 上司自身がいつも、うつむかず目線を上げているように努める
挨拶にしても目線を上げることにしても、「きちんとやって当たり前なのだから、やっている人を褒めることなど必要ない」と思ってはいけません。
元気な挨拶をしている人には、「お、きょうも元気だね!」などと言い、目線を上げて働いている人には「気合が入っていていいね」などと言う。そうやって職場の雰囲気をつくってゆくのが、職場の長の責任の一つです。
もちろん、自らが手本を示すことも極めて重要です。上司の意識と行動は職場に伝染する。それくらいの気持ちでもって、日常の職場をマネジメントしていただきたい。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.127~p.128
【引用終わり】
前向きな職場を創り出すことに上司は精力を傾ける必要がある。挨拶は基本中の基本である。上司はその基本を忠実に部下に示すのである。そうしたことが職場内の雰囲気を明るくするのである。
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