職場において、新しいアイデアがなかなか生まれないし、提案がなされないのはなぜか。
それは、そうしたことに対して、適切な対応がなされず、提案されたとしても、弱化や消去されてしまうのである。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第99回目である。
【引用はじめ】
新しいアイデアが生まれない、提案されないという状態を行動分析学的に考えてみましょう。
新しいアイデアを考えついても、提案されないものは存在しないのと同じです。提案されない理由は以下のようなことがあります。
- 提案しても、「できない理由」を言われて否定される(弱化)
- 提案しても、「検討します」と言われ、いつ結果が出るのか分からない(消去)
つまり、どのようなアイデアを提案しても、否決か持ち越しになり、その場で採用されることはないというのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.143~p.144
【引用終わり】
新しいアイデアを取り上げてもらえなければ、なあんだ無駄骨かと思ってしまう。そんなアイデアは無理だよ、もっと現実的なものを考えてなんて言われてしまう。せっかくのアイデアがボツにされてしまうのだ。
本人にとってはいいアイデアと思って提案したのだが。こんなことが何度か繰り返されると、いくら提案してもダメだなということで、新しいアイデアを提案もしなくなるのである。
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