職場のミーティングなどで部下が積極的に発言できるようにしたい。それには、発言の直後に強化するだけでなく、発言を促すためのきっかけをつくることである。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第95回目である。
【引用はじめ】
ミーティングなどで発言するようにするには、どうしたらよいか。まずは行動のきっかけを与えましょう。
- ミーティングの初めに、「積極的に発言してほしい」と出席者に言う
- 他の出席者の発言を褒めたり傾聴したりする
- 対象者に「君の意見は?」と水を向ける
ここでの2は、他の出席者の発言を強化しているわけですが、それを対象者に見せることで、発言すればこういう良いことがあるのだと知らせ、それにより対象者の行動を促そうとしています。
また3は、言語的指示で、行動を促しています。このように促されれば、たいていの人は何か言うでしょう。そうしたら、その行動を強化するのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.130~p.131
【引用終わり】
ミーティングにおける発言を促すために、きっかけになるような働きかけをすることが大事である。それに促されて発言した直後に強化することも忘れてはならない。言語指示、見本の提示、発言の指名などである。
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