2021年4月2日金曜日

目を伏せるのはなぜか

 覇気のないと言われている部下が目を伏せがちである。人と話をするときでも、目を伏せがちだ。話しかけられるのが苦手なのである。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第85回目である。

【引用はじめ】

 覇気のない部下の場合、職場では目を伏せがちでいるのはなぜか。

 目を伏せれば、人と目が合いません。そして、話しかけられる機会も少なくなる。この人は人から話しかけられることが苦痛なのだ。

 だから、人と目が合わせず話しかけられないように、目を伏せるという行動が強化されている。裏返して言えば、同じ理由から「目を伏せずに目線を上げる」という行動が弱化されているとも考えられる。 

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.117

【引用終わり】

 人と話をしたり、話しかけられることがそもそも苦手という人もいる。そうなると、人から話しかけられないように相手と目を合わないようしてしまう。目を合わせないことが強化されることになる。目を伏せることが強化される。相手からは、いつも人と目を合わせず目を伏せがちなことを覇気がないなあと解釈される。 

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