職場で新しいアイデアを提案することが強化されるようにしたい。すぐすぐ実現は難しいかもしれないが、積極的にアイデアだけでも提案する雰囲気づくりが重要である。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第100回目である。
【引用はじめ】
たいていの提案は、メリットとデメリット、費用と効果を比較し、実現可能性も見極めながら、やるべきか否かを慎重に検討する必要があります。
斬新なアイデアであればあるほど、そうなります。しかも、やると決まったことでも、すぐに実現できるものは少なく、準備にある程度の時間がかかるものも多い。だから、提案する側にとっては、すぐに実現されることを望んでも、現実にはその期待通りにはなかなかならないのです。
提案者が「提案して良かった」と思える工夫はできる。
ここで大切なのは、私たちがやりたいことは、新しいアイデアを提案するという行動を強化するのであって、アイデアを実現するということとは別の次元の話であるということです。提案者にとって、たとえ実現されなかったとしても、「提案して良かった。またこれからも、もっと新しいことを考えて提案しよう」と思ってもらえる工夫はあるはずなのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.144~p.145
【引用終わり】
職員一人ひとりが、新しいアイデアを提案することを奨励する組織づくりをめざしたい。突飛なアイデアであっても、アイデアそのものを提案したことを認めるようにするのである。
いずれそのうちからこれはというものが生み出される可能性があるから。
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