新製品が生み出されるまでは、さまざまな段階があります。その製品が市場に出回って売り上げに貢献するようになるまでは、長い道のりがあります。その長い道のりを到達させるにはその時々の行動を強化することが必要です。そうしたことがあまり重視されていません。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第107回目である。
【引用はじめ】
新製品の開発を課題分析すれば、以下のような行動があることが分かります。
- 設計
- 技術開発
- ラボ試作
- 量産試作
- 市場投入
そして、これらの行動は、すべて強化が可能です。
- 設計図が描けたら祝う。
- 製作に必要な技術を開発し、特許を出願したらまた祝う。
- ラボ(研究室内)でプロトタイプが試作できたら、さらに祝う。
- ラボでの成果を踏まえ、工場で試作品が製造できるようになったらもっと祝う。
- 市場投入のために、製造(工場への)移管が完了したら、盛大に祝う。
こうしたことを、行動のたびにしてみてはどうでしょう。
普通の会社では、こういうことは、まずやりません。特許取得も試作品の完成も、できて当たり前といわんばかりの扱われ方をします。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.154~p.155
【引用終わり】
研究開発を推進するには、課題分析によって一つひとつの課題を強化することが必要です。そのことによって、順調な新製品開発が可能になります。
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