2021年4月24日土曜日

最終成果は行動でない、成果に至る行動に着目すること

 研究開発で成果があがらず、どうしようもない気分になっている。最終的な成果はあがってないかもしれないが、途中経過の行動はどうだろう。結構、がんばっているはずである。

 その途中経過の行動に焦点を当てていくことで研究開発を進めていくことも大事だ。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第106回目である。

【引用はじめ】

 研究開発職での成果とは、新製品で売り上げをあげるということになる。

 ですが景気が悪いときには、なかなか新製品が売れず、周りからは「何でもっと売れる製品をつれないのだ」などと責められます。

 夜も寝ないで考えて、やっと作り上げた新製品が売れない。つくっても、つくっても、売れない。これでは閉塞感にとらわれても不思議はありません。

 新製品で売り上げを上げることが研究開発職にとって最終的な成果であることは、おそらく変えようがない事実でしょう。しかし、それまでは何の成果もあがっていないと思ってしまうのは間違いです。言うまでもなく、成果は行動ではありません。最終成果があがらないときに大切なことは、成果に至る行動に着目することです。

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.153

【引用終わり】

 研究開発とは一石二鳥にいくものでない。失敗も多い。そうした失敗を糧にして、新しい工夫が見出される。

 最終成果は行動の所産から生み出されるものである。

 最終成果に至るまでの一つ一つの行動を強化してゆくことが重要である。

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