2021年4月14日水曜日

閉塞感という雰囲気に包まれていることを行動的に解釈する

 職場が閉塞感に包まれている。そうした雰囲気をなんとかしたい。これだけでは、職場の雰囲気を変えることが難しい。そのためには、閉塞感とは具体的にはどういうことか行動的に解釈する必要がある。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第97回目である。

【引用はじめ】

 行動分析学マネジメントの基本の第一番目は、現状の問題を行動的に解釈することです。

 職場の組織内が「閉塞感」という雰囲気に包まれているというのだが、これは行動ではありません。雰囲気というものは目に見えない捉えどころのないものですから、それ自体を変えることはできません。あくまで人の具体的な行動を変えることで、職場の雰囲気は変わってゆくのです。

 ただ、閉塞感という職場全体の雰囲気は、ある特定の個人の行動だけに由来するものでないから複雑です。

 まず、閉塞感という漠然としたイメージを、具体的な状態にとらえ直す必要があります。たとえば、次のような職場の状態のことです。

  1. 日々の仕事に働き甲斐が感じられない
  2. 新しいアイデアが生まれない、提案されない
  3. みんなが互いに協力し合わない
  4. 人が辞める

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.140~p.141

【引用終わり】

 閉塞感といっても漠然としてわかりにくい。それを具体的な行動レベルで捉え直すことである。

 たとえば、仕事に熱心さが足りない。同じことばっかりでおもしろくない。互いに反目し合っている。長続きしない。こうした問題が多い。 

0 件のコメント:

コメントを投稿