日々の仕事に対して、「働き甲斐」を感じることができないとは、行動的に解釈するとどうなるか。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第98回目である。
【引用はじめ】
「日々の仕事に働き甲斐が感じられない」とは、どういうことか。
働き甲斐というのも感覚を表す抽象的な表現です。これを行動的に解釈する必要があります。
「働く」という行動が消去または弱化されていることです。それは次のようなことです。
- 仕事をしても、成果があがらない(消去)
- 仕事をしても、充実感が得られない(消去)
- 仕事をしても、成長感が得られない(消去)
- 仕事をしても、お客様からクレームをつけられる(弱化)
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.141
【引用終わり】
「働き甲斐を感じられない」ということは、「働く」行動が強化されることなく、消去や弱化されているということだ。
仕事という行動の直後に成果が上がらない。充実感も得られない。という風に消去が繰り返される。さらに、仕事したらその直後に顧客がクレームをつけてくれば、仕事という行動は弱化されることになる。
こうしたことが続けば、仕事に対する「働き甲斐」を感じることができないのは当然である。
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