2021年4月27日火曜日

「できない理由」を消去か弱化する

 新しいアイデアが出ないで困っている。それはどうしてなんだろう。

 「できない理由」に対して、強化してないか。また、新しいアイデアが提案されても、それを取り入れようしないなどの消去をしている。

 そういうことが繰り返されていることがないだろうか。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第109回目である。

【引用はじめ】

みんなから新しいアイデアがどんどん出てくるようにするにはどうしたらよいか。

新しいアイデアを出しても、他の人に「できない理由」を言われて否定される(弱化)か、「検討しておきます」とだけ言われてずくに何かが起きるわけではない(消去)か、いずれかの結果になることが多い。

「できない理由」を述べた人に、あなたは「なるほど」と感心している。それは、「できない理由を言う」という行動を強化していることになります。つまり、できない理由を言う人は、そうすると周りから感心されるから、言い続けているのです。

ですので、そこを変えます。できない理由を言う人がいても、あなたは感心しないのです。「ふうん」と聞き流すのです。これは消去にあたります。あるいは、「できない理由ばかり言っても何も生まれないよ」などと注意するのです。これは弱化にあたります。

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.159~p.160

【引用終わり】

 新しいアイデアに対しては、積極的に反応することである。みんなで関心を向け取り上げることである。強化し続けて新商品開発に導いていくことが必要である。

 「できない理由」も出てきたら、その逆を考えてみることを促すのである。 

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