私たちは、自らを賞賛するために、何気なくトークンを用いている。また、家族や職場などにおいても、感謝の気持ちを表すために近しい人に対して、トークンを用いることがある。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第331回目となる。
【引用はじめ】
- 母の日や父の日に贈られる花なども、トークンとしての意味合いのほうが花そのものの価値よりも大きいのではないだろうか。
- この場合の花は、子どもからの「感謝の気持ち」を象徴するものであるからだ。
- 同様に、遅くまで残業している部下に、上司が「ご苦労さん」と言いながら缶コーヒーなどを差し入れすることがあるが、この場合の缶コーヒーも感謝や称賛の「しるし(トークン)」である。
- また、自分がよく働いたご褒美として宝石やバッグなどを買う人がいるが、こうした自分へのご褒美も、自分に対する称賛を象徴するトークンだ。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.100
【引用おわり】
相手を賞賛したり、感謝したりするために贈り物を贈ることがしばしばある。それは賞状やトロフィー、あるいはお歳暮などだ。こうしたものは、一種のトークンと言っていい。お互いの関係を良くするための好子になるものである。
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