2023年2月3日金曜日

代替行動の強化

 今まで問題行動が目立っていて、職場が沈滞気味だった。それを変えるようにした。そこで、問題行動を減らし、望ましい行動を強化するようにした。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第321回目となる。

【引用はじめ】

  • できない理由を述べなくなったというだけでは、創造的な職場ができたことにはならない。
  • 新しいアイデアが提案されたとき、そこに現実上の難点があったとしても、こうすればできるという「できる方法を述べる」ようにみんなを変えたいのです。
  • A(先行条件)新しいアイデアが提案されたとき→B(行動)できない理由を述べると→C(結果)周囲が感心する というパターンを、B(行動)だけを入れ替えて、次のようにする。
  • A(先行条件)新しいアイデアが提案されたとき→B(行動)できる方法を述べると→C(結果)周囲が感心する
  • ABCのB(行動)に着目し、問題行動を減らすとともに望ましい行動を強化することを、代替行動の強化という。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.93

【引用おわり】

 問題行動を減らすために、望ましい行動を強化した。そのために、「できない方法を述べる」ことは、消去か弱化した。そして、「できる方法を述べる」ことに対して、強化したのである。こうしたやり方が「代替行動」である。適切な行動を生み出すやり方である。 

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