貨幣には、強化代替物としての価値がある。価値あるものと交換できる機能があるからだ。貨幣にはトークンとしての機能があるのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第330回目となる。
【引用はじめ】
- 海外のカジノで使われるプラスチック製のポーカーチップは、それ自体に物質的価値はほとんどない。
- けれど、それが後に貨幣と交換できるから、実質的に貨幣と同じ価値を人は感じる。
- つまりポーカーチップは貨幣の「しるし、象徴」として機能しているのである。
- 実は貨幣そのものも、一種のトークンである。
- なぜなら、貨幣そのものは金属の塊か紙片にすぎず、食べることも着ることもできないからだ。
- しかし人は、後に食べ物や服飾類や各種娯楽と交換できるから、貨幣に価値を感じるのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.100
【引用おわり】
貨幣は様々な価値あるものと交換が可能である。そのため、とても価値あるものとして世の中では通用するものとなっている。貨幣があれば、欲しいものを手に入れることができる。万能のトークンと言っていい。
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