明確なルールがあれば、それに則った行動をしやすくなる。たとえば、業績を1割あげれば、賞与が5%上げると決まっていたら、がんばりがいがある。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第334回目となる。
【引用はじめ】
- ルールには、明文化されたものも、慣習的なものも(見ないルール)あるが、内容が明確で、適用されることが確実なものほど行動に与える影響は大きい。
- たとえば業績をあげたら賞与が増えるということも、どれだけの業績をあげたらいくらの賞与がもらえるのかといった明確で具体的なガイドラインが示されているほうが、ただ何となく「がんばれば、賞与がそれなりに増えるかもしれない」といった漠然たる期待を抱かせるより働く人を鼓舞することができる。
- 行動分析学的に言えば、業績を上げるための行動をより強化することができる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.103
【引用おわり】
ルールを事前に明文化することで、行動に大きく影響することができる。これがルール支配行動と言われるものである。世間的にはそうしたことがあいまいである場合が多い。こうなると、ねらいどおり行動をしてくれないなどと愚痴ることになりかねない。明示的なルールであれば、行動も強化しやすいのである。
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