部下の「覇気がない」とは、具体的な行動でいうとどういうことか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第340回目となる。
【引用はじめ】
- 部下の覇気のない状態を行動的に解釈すると、どういうことになるのか。
- この部下の場合には具体的行動として、次のようになる。 1. 職場で顔を合わせても挨拶もせず、ただ黙って通り過ぎる。 2. 職場では目を伏せがちで、明るい表情をすることがない(明るい表情をする行動が消去・弱化されている) 3. ミーティンングで発言しない(発言する行動が消去・弱化されている) 4. 仕事をゆっくりとやる
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.110
【引用おわり】
部下などの「覇気がない」とは状態を表しているだけで、具体な行動がどうなっているのか分かりにくい。どんな行動を指して言っているのか。具体的行動で解釈し直すと分かりやすい。そうすることで、問題に焦点を合わせてその行動を弱化するなり、消去するなりの手立てによって、行動を変える手がかりがつかめる。
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